ニキビ跡の色素沈着

せっかくニキビが治ったのに、その跡が茶色いシミのようになって気になる…
という経験はありませんか?
これはメラニンによる「色素沈着」と言う症状です。

 

メラニンは日焼けやシミの原因となるため、悪者のように思われがち。
でも、実は肌を黒くして紫外線から肌を守る働きをしています。

 

ニキビの色素沈着は、

皮下組織に存在するメラノサイトが、ニキビの生成過程で発生する活性酸素で刺激され
メラニンを大量に作りだします。
この反応は、日焼けの仕組みとまったく同じ。
紫外線か、ニキビかで原因が異なるだけです。

 

本来なら、メラニンの残る皮膚は

ターンオーバーによって、徐々に表面へ押し上げられ、最終的にははがれ落ちます。
炎症性のニキビができてダメージを受けている肌は、そのサイクルが狂いがちです。
その結果、茶色い色素沈着となります。
皮膚のどの部分で起こっているかで、その濃さに差が出てきます。

 

メラニンは黒色ですが、

「茶色」に見えるのは、表皮から真皮の浅い部分です。
表皮に近づくほど濃い色になります。
逆に、真皮中層より深い部分だと「青く」見えることも。
真皮の部分で起こっている色素沈着は、セルフケアでは改善できない場合があります。

 

浅い部分での色素沈着を治すには、

まずターンオーバーを正常化する必要があります。
保湿をしっかりと行い、睡眠や食事などにも注意しましょう。

 

また、理屈はシミや日焼けと同じです。
紫外線を浴びるとさらに濃くなってしまいます。
UVケアも欠かさないようにしてください。
ビタミンC誘導体配合や美白効果のある化粧品が有効です。
28日とはいかないかもしれませんが、根気よくケアすることで徐々に薄くなってきます。
こうしたお手入れを習慣化するとよいでしょう。

 

フルーツ酸

フルーツ酸と呼ばれるAHA(アルファヒドロキシ酸)を配合した化粧品も
古くなった角質を優しく除去するピーリング効果があります。
ターンオーバーの促進や、メラニンを減少させる手助けをしてくれるでしょう。

 

エステや美容皮膚科でもニキビ治療だけでなく、
美肌づくりのためにケミカルピーリングをすることがあります。
自宅でこうした化粧品を試してみるのもいいのではないでしょうか。