鼻ニキビのケア

顔には、およそ20万個もの毛穴があります。
中でも鼻は最も数が多く、他の部位の約7倍ほどと言われています。

 

それだけに当然、皮脂分泌も活発で
毛穴自体が大きく深いため、皮脂が詰まりやすいです。
さらに、顔の中で一番出っ張っている部分なので
紫外線やホコリなど外的刺激を受けやすくなります。
こうしたことから、鼻は、ニキビができやすいと言えるでしょう。

 

鼻にできたニキビは痛い

と言いますが、これにもちゃんと理由があります。

 

鼻の頭や小鼻には、

過剰な皮脂とホコリや汗が混じった角栓(コメド)ができやすいのです。
皮膚の表面にポツポツと盛り上がって、不潔な感じがします。

 

イチゴ鼻

先端が酸化して黒くなると、いわゆる「イチゴ鼻」になります。
実はこの状態は、白ニキビ・黒ニキビと言って、ごく初期のニキビです。
この段階で適切なケアをすれば、良くなることが多いのですが、
見た目が気になって、爪の先や毛抜き、角栓を取るパックなどで、無理やり取ってしまう人がいます。

 

「痛いニキビ」は、このように角栓を押し出すことで、開いた毛穴から雑菌が入り込み
軽いニキビが炎症を起こした「赤ニキビ」や化膿した「黄ニキビ」になるからなのです。

 

角栓を除去する場合は、

毛穴ケア用の洗顔料やクリームを使ったり、充分蒸しタオルで毛穴を開いてから行いましょう。
その後は冷水や収斂効果のある化粧水で、しっかり毛穴を閉じることが大切です。

 

風邪や花粉症で

頻繁に鼻をかんだりして、刺激を与え続けていると、鼻の下や時には、鼻の中にニキビができることがあります。
これもやはり雑菌の感染によるものです。
この場合も、むやみにいじらないようにしましょう。

 

面疔

鼻にできる、ニキビに似た「面疔(めんちょう)」という病気の場合もあります。
これは毛穴の奥の、毛根が入っている袋の部分(毛包)に、「黄色ブドウ球菌」が入り込んで
炎症や化膿を起こすもの。俗に「おでき」と言われます。
なかなか治らないニキビは、実はこの面疔の可能性もあります。

 

悪化しやすい

鼻ニキビはとにかく「悪化しやすい」もの、と頭において、優しくケアしましょう。
なかなか治らない、あるいは赤ニキビや黄ニキビになってしまった時は
皮膚科を受診することをお勧めします。