普通肌のニキビケア

皮脂量・水分量ともにバランスの取れた、理想的な肌の状態が「普通肌」です。
「普通」という名でありながら、最も手に入れるのが難しく、むしろ「特別」と呼びたくなるような肌質です。

 

キメが整っているため、メイクのノリがよい上に、くずれにくく、毛穴もあまり目立ちません。
ターンオーバーのサイクルも正常だから、肌荒れなどのトラブルも起こりにくいです。
でも、ちょっとしたきっかけで「乾燥肌」や「脂性肌」に傾いてしまうことがあります。
スキンケアには、やはり注意が必要です。

 

普通肌と言えども、

ニキビがまったくできない、ということはありません。
肌の状態は不変ではないし、毛穴に皮脂が詰まった状態の白ニキビや黒ニキビなら肌質を問わずできます。
この段階で「洗顔」「保湿」といったケアをしっかりすれば、悪化は防げます。
ただ、普通肌の場合、洗い過ぎて、「乾燥」や「皮脂過多」になってしまうことがあります。
注意しましょう。

 

季節の変わり目や食生活の変化、生活習慣の乱れ

などで、肌の状態は変わります。
その変化に気づかずに、それまでと同じケアを続けていると、
「いつの間にか肌質に合わなくなっていた」ということもあり得ます。

 

普通肌の人は、現状維持を第一に考え、毎日のケアを丁寧に行うことが重要です。
特別なことは必要ありません。
自分の肌の状態を常に把握しておき、トラブルの兆候があれば早めに対処することです。

 

洗顔

すべての肌質に言えることですが、クレンジングや洗顔はとても大切です。
汚れた紙の上に、いくら絵の具や色鉛筆を乗せてもきれいな発色は望めませんよね。
それと同じ。
肌によい成分も、汚れの残った肌では、その効果が充分発揮されないのです。

 

クレンジング

クレンジングはどんなタイプでも構いません。
クレンジング剤を長時間、肌に乗せたままにしておいたり、こすりすぎたりしないように気をつけてください。

 

最近は、クレンジング後のダブル洗顔が不要なタイプもあります。
洗い残しに注意すれば、肌への負担が少なくてすむので、乾燥気味の時などに使ってみるとよいでしょう。

普通肌のニキビ化粧品の選び方

普通肌の人は、市販されている化粧品であれば大抵のものは使えます。
もともと比較的トラブルの起こりにくい肌質なので、ニキビができたとしてもあまり悪化はしないようです。
しかし、それはあくまで適切なケアをすればの話。
放置しておいたり、洗いすぎたりすれば炎症を起こしてしまいます。

 

普通肌の化粧品選び

自分が乾燥肌寄りか、脂性肌寄りかでその基準が多少変わってきます。
季節やその時の体調などによっても、皮脂量や水分量のバランスは変化します。
できれば定期的に肌診断を受けるようにしましょう。

 

ニキビができてしまった時は、

丁寧に洗顔をすることを心がけてください。
基本はやはり泡洗顔です。
しっかりと泡立てて、弾力のあるキメの細かい泡で洗いましょう。
毛穴に入り込んで汚れを掻き出してくれます。

 

手と肌の間に常に泡があるようにすれば、力が入りすぎる心配もありません。
最初はぬるま湯で、泡が切れたら冷水で洗い流します。
この時、髪の生え際やフェイスラインに泡が残らないように注意してください。

 

化粧水や乳液

特別な成分が入っていなくても大丈夫です。
セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が入っていればなおよいでしょう。

 

保湿は、美肌にもニキビ対策にも欠かせないプロセスです。
化粧水はしっかり肌に浸透させるように優しく重ねづけし、乳液やクリームをなじませてください。

 

ファンデーション

パウダリーで充分です。
ベースの保湿がしっかりできていれば、脂浮きやメイク崩れもほとんどなく、乾燥することもありません。
時期的に乾燥が気になる時にだけ、リキッドやクリームタイプなどを併用するとよいでしょう。

 

繰り返しますが、

普通肌は、他の肌質に比べてバランスのとれた健康な状態です。
ニキビが出来ているからといって、いきなりすべての化粧品をニキビ用に変えるようなケアは必要ありません。
過度のケアは、かえって肌のストレスになります。
それよりも、普段のケアを少しだけ丁寧に行うようにした方が、効果が期待できますよ。

 

 

 

にきび治療には、「毛穴に詰まった皮脂や角質を取り除くこと」「炎症の元となるアクネ菌の働きを抑えること」「雑菌が入り化膿することを防ぐこと」などがあげられます。そして肌質に合わせて、多いものは取り除いて、足りないものは補っていくことが大切です。ここでは、脂症肌でなく、かといって乾燥肌でもないいわゆるノーマル肌・普通肌の人についてのニキビケアを比較していきます。
あなたが普通肌であったとしても、一生普通肌のままだとお考えですか?普通肌の人が、ほっぺたに出来た1つのニキビが気になり「ニキビ対策は、肌を清潔にすることが大切」とばかり1日に何度もゴシゴシと洗顔したとします。するとどうなるのかというと、肌は皮脂が足りないと判断。皮脂をドンドン作り出すのです。その結果、ノーマル肌の人がオイリー肌に。そういう可能性もありますから、普通肌の人も洗顔には注意が必要です。